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下肢の浮腫について

下肢の浮腫の原因

下肢の浮腫(むくみ)の原因は様々ですが、主に以下のような病気が考えられます。
全身疾患

 心疾患:
 腎疾患:
 肝疾患:
 甲状腺機能障害:甲状腺ホルモンの異常が、浮腫を引き起こす場合があります
 薬剤性 降圧剤、消炎鎮痛剤、抗がん剤など
 低栄養 など


原因が下肢の血液、リンパの循環の異常によるもの

深部静脈血栓症:下肢の深部静脈に血栓ができる病気で、肺塞栓症を引き起こす危険性があります。
下肢静脈瘤:程度が進むとむくみが現れることがあります
リンパ浮腫:


生活習慣が原因で起こる慢性下肢浮腫

廃用性浮腫:長時間同じ姿勢を取り続けることや、十分な運動ができていないことが原因で、特に高齢者に多く見られます

実際はこれらの要因が複合している場合が多いようです。

リンパ浮腫について
リンパ液は全身をめぐるリンパ管の中を流れ、静脈で処理し切れなかったタンパクや水分を運搬します。リンパ液の流れが障害を受けると腕や脚の皮下組織に過剰なタンパクや水分が滞留してリンパ浮腫を生じます。主な症状としては慢性的な腕や脚のむくみです。


一次性リンパ浮腫と二次性リンパ浮腫

リンパ浮腫には、原因が明らかでない一次性リンパ浮腫と、乳がん・子宮がん・大腸がん・前立腺がんなどの外科手術や放射線治療、外傷などの後に生じる二次性リンパ浮腫があります。症状は腕や脚のむくみ、重圧感、だるさ等を感じ、症状はゆっくりと進行しますが適切な治療を受けない状態が続くと蜂窩織炎を併発したり、また蜂窩織炎を繰り返すといわゆる象皮病という状況にまで進行する場合があります

下肢の浮腫の診断
当院では以下の検査を適宜行います。
  基本検査 : 肢周径 測定。  Inbody 検査(四肢の水分量測定)。
  原因の診断 : 超音波検査。 CT検査。 血液検査。

下肢浮腫の治療
比較的軽症な方を保存的に治療します。
〇 スキンケア 支援  蜂窩織炎の予防

〇 リンパ浮腫:用手的リンパドレナージ(手で行う医療的なマッサージ)
  セルフマッサージへの移行を支援

〇 弾性包帯や弾性着衣(弾性ストッキング等)による圧迫療法

〇 薬物療法 等

  

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